本日は約4年前にシステムキッチンをお取り付けさせて頂いたお客様宅にて,食器洗い乾燥機を取り付けてきました。当初,ビルトイン型食洗機をご希望でしたが,キッチンメーカーから後付けは不可という回答がありましたので,卓上型食洗機にしました。

食洗機を後から設置する場合には,分岐水栓を取り付ける必要があります。方法としては,既設の水栓に分岐栓を取り付ける場合と,別途食洗機用の分水栓を付ける方法があります。今回は分岐水栓ユニットで工事を行いました。

分岐水栓ユニット食洗機は「節水・節約」で,環境にやさしく省エネというイメージで宣伝もされていますが,はたして本当でしょうか?一般的な手洗いを参考に算出したデータを基に,年間2万円お得というような比較表が掲載されていますが,手洗いの仕方や食洗機の使い方によって大きく変ってくると思いませんか?食洗機を製造する段階で大きなエネルギーを消費していることも事実なのです。

だからといって,食洗機が良くないといっているのではありません。
お湯を出しっぱなしで,じゃばじゃば食器を洗っている人であれば,水やガス代のロスが大きく,食洗機を使えば2-3年で食洗機代も浮きますし,節水・省エネにもなるという考え方です。普段からこまめに水を止めて手洗いされている方や,食器の量が少ない方であれは,さほどメリットは感じないかもしれません。要するにその人の使い方で大きく左右されるということです。

古紙再生紙の偽装問題もそうですが,実際には古紙の使用率を下げないと品質を確保できないという現実。せっせと回収した古紙や新聞紙も十分にリサイクルされていない可能性もありますし,実際には古紙のインクを落とすための化学薬品の使用や,それらの排水の問題など,一方ではこうした問題も指摘されています。

ペットボトルも再利用できるという理由から,年々使用量が増大していますが,実際にはリサイクル率は伸び悩んでいますし,再利用するためには大きなエネルギーやコストを必要とします。

人が快適,便利になればなるほど,省エネや環境問題からはますます遠ざかるように思います。節電や節水,エコバック,簡易梱包,自転車通勤,公共交通機関利用など,身近でできることは率先してしていくことは大事ですが,環境にやさしいからといって安易に買い替えるのではなく,大切に物を使うことが大事なのではないでしょうか?

究極論でいえば,50年以上前の暮らしに戻っていくことが,本当の意味で環境にやさしいエコといえるのではないでしょうか?